2025.11.23 王なるキリスト ルカ23:33～43
教会のカレンダーでは、今日は、王なるキリスト主日です。ペンテコステの後の最後の主日です。次にアドヴェントの時期でクリスマスの準備をします。クリスマスはイエス様の誕生のお祝いです。博士(はかせ)達(たち)が来まして聞きました、「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。わたしたちは東方でその方の星を見たので、拝みに来たのです」ﾏﾀｲ2:2。
今日の福音書の日課は、十字架上のイエス様です。頭の上にこのように書かれていました：「ナザレのイエス、ユダヤ人の王。」彼の王座は十字架でした。彼の冠は茨で出来た物でした。手にあった笏(しゃく)は釘でした。紫色の王様の衣がありませんでした。侮辱されて、人は言いました、「お前がユダヤ人の王なら、自分を救ってみろ。」十字架に付けられた一人の犯罪人は言いました：「お前はメシアではないか。自分自身と我々を救ってみろ。」しかし、もう一人の犯罪人はイエス様を信じて言いました：「イエスよ、あなたの御国においでになる時は、わたしを思い出してください」と。するとイエス様は、「はっきり言っておくが、あなたは今日私と一緒に楽園にいる」と言われました。
イエス様の裁判の時、イエス様は言われました：「わたしの国は、この世には属していない」とﾖﾊﾈ18:36。ピラトはユダヤ人達に言いました：「見よ、あなたたちの王だ。」「あなたたちの王をわたしが十字架につけるのか」と言うと、祭司長たちは、「わたしたちには、皇帝のほかに王はありません」と答えました。
今日の日曜日、聖霊から与えられた信仰によって、私達はその二人目の犯罪人のようになります。死ぬ時こそ、私達の救い主の王様は、私達を思い出して、私達と一緒に楽園にいます。
今日の日曜日、私達に聞かれている質問とは、「自分の人生の中で、あなたの王はだれですか、なんですか」と。私達の人生を支配するのは何ですか。１９２５年、この日が王なるキリストの主日として作られました。何故ならば、その時、ヨーロッパには、キリスト教の代わりに、神を信んじない多くの人や多くの新しい社会的な運動がありました。例えば、ドイツのナチのヒトラーやロシアの共産党のマルクスとレーニンです。現代、名前と場所が違いますが、同じ脅odoしです。「王、天皇(てんのう)、皇帝(こうてい)、dictator 独裁者(どくさいしゃ)、chairman 国家(こっか)主席(しゅせき)、大統領(だいとうりょう)など。」歴史の中には、良い王と女王と支配者がいます。民に愛された者です。なぜ愛されたかと言いますと、その王が民を愛して、民の為に働いたからです。逆に、自分の個人的な利益やプライドの為に、民を利用しただけの指導者に対して、歴史は厳しいです。会社や商売も同じです。
私達の人生を支配するのは何ですか。人間、物、屈(くっ)性(せい)、健康、病気、お金、薬など。導きの為に、どこを見るでしょうか。従う王や物は何でしょうか。誰に忠実にするでしょうか。その中に、あるものが良いですが。イエス・キリストの福音に対立したら、主の祈りを祈るべきです：み国が来ますように、誘惑に落ちないように、悪より救い出して下さい。
最近、アメリカでは、「ノーキングズ」「王が無い、いらない」と言う運動があります。大統領の活動に反対する運動です。しかし、ずっと以前から、イエス・キリストの福音に反対する「ノーキング」運動がありました。十戒や山上の説教が自分達の人生を支配して、罪を自由に犯(おか)さないように束縛(そくばく)すると感じるからです。人々は自分の人生を支配したいと思います。これこそは、人間の根本的な原罪の状態です。ですから、この世は、エデンの園の楽園ではありません。
しかし、私達には良い王様がいます。私達を愛して、私達の為に、生きて死んで復活しました。彼の戒めや山上の説教は、私達に対する愛を示します。この愛の掟は、私達を守ります。即ち、泥棒や殺人などから私達を守ります。又、この愛のルールは私達を助けます。例えば、私達が貧しい時、悲しむ時，飢え渇く時、迫害された時に私達を支えます。この王様こそが私達と共にいます。死の影の谷を歩む時も、お祝いの食卓の席にいる時も、私達と共にいます。楽園の中にも、私達と一緒にいる王様です。
ユダヤ人達は叫びました：「私達には、皇帝のほかに王はありません」と。私達は、信仰告白します：「私達には、イエス・キリストのほかに救い主の王はありません」と。
アーメン。
マイケル・ニアフッド牧師
沖縄ルーテル教会