2023年2月12日、顕現節第6主日

  しかし、わたしは言っておく

 山上の説教の中で、どのようにキリスト信者として活きるかと教えました。清い行動も清い思いをも要求します。「悪い事をしてはいけない」だけではなくて、「悪い事をする事をも考えてはいけない」と。「人を殺すな」だけではなくて、「怒りも、人を殺したいと言う思いもいけない」と。その上、(マタイ5:24)、「兄弟と仲直りをしなさい」と。又、「姦淫するな」だけではなくて、「浮気を考えてもいけない」と。モーセは離婚を認めましたが、イエス様は、夫婦がお互いに忠実であるように要求します。最後に、「誓いを立てる事は必要がありません。『然り、然り』『否、否』「YES,yes.No,no.」だけで十分です。何故ならば、人々は私達の以前の振る舞いを見たので、私達を信頼するからです。「彼がクリスチャンですので、彼が自分の言う約束を守るだろう」と。

 イエス様は律法について話しました。シナイ山から降りる時、モーセはその律法を持って、イスラエルの12部族に与えました。十戒を与えました。主なる神様は、イスラエルの民をエジプトでの奴隷状態から導き出しました。そして、イスラエルがシナイ山のふもとでキャンプする時でした。約束の地への旅の為に、民としてどのように隣人として互いに活きるかの規定と手引きが必要でした。彼らは唯一の主の愛と恵みを知る必要がありました。それで神様は十戒とその他の規定を下さいました。

 しかし、人々はその律法を守りませんでした。奴隷状態から救い出して下さった主なる神を信頼しないで、他の神々を礼拝した事もありました。その時点で、主なる神はその民を滅ぼす事が出来ましたが、御自分とアブラハム、イサクとヤコブとの契約の約束に忠実でした。それで、次の40年間、荒れ野をさ迷う事になりましたが、その時、神を信頼するように学んで訓練しました。

 申命記の話は、第40年目の初めで、ヨルダン川を渡って約束の地に入る直前です。申命記は、シナイ山で与えられた律法を再び見て、約束の地に住む民に備えます。十戒が再び書かれてさらに多くの規定があります。たとえば、(申命記24:1)離婚届けについての規定があります。有名なか所は6:4です。「聞け、イスラエルよ。我らの神、主は唯一の主である。あなたは心を尽くし、魂を尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。」

 イスラエルの民がその律法と神の御心の意志を再び聞く必要がありました。律法を守って主なる神のみを礼拝したら、約束の地には多くの祝福がありますが、守らないと、神様は彼らを罰したり、滅ぼしたりします。他の神々を礼拝しないように、正義と愛を実行しなさいと旧約聖書の預言者達は何回も何回も注意しました。

 イエス様も、御自分の時の人々に神の御心を思い起こさせました。山上の説教はそうです。聖パウロも、コリントの教会の人々に神の御心を思い起こさせました。キリスト教会の歴史も同じです。毎週の日曜日、説教者達は律法と福音を述べ伝えます。律法は、私達がするべき事を教えます。福音は私達の救いの為にキリストが何をなさった事かを教えます。福音は神の恵みと愛と祝福を述べ伝えます。しかし、律法は神の怒りと罰を述べ伝えます。

それで、今日、クリスチャンの説教者として私の義務とは、モーセの足跡を踏む事です。モーセを初め、預言者達や洗礼者ヨハネ、イエス様、弟子達、使徒パウロ、マルチン・ルター、他の有名な教会の説教者の跡に従います。私達皆はキリスト信者ですが、まだ罪人です。ですから、神の怒りを述べ伝える事が必要です。そして、神の恵みの約束をも述べ伝える事が必要です。その約束を守る時とは、イエス・キリストの死と復活によって私達の罪を赦す時です。しかし、私達は律法の中心的な教えから自由にされていません。それとは、私達の主なる神を100%愛して、隣人を自分自身のように愛する事です。十戒は私達の為に手引きになります。お互いに、社会の中で、隣人を愛する方法を勧めます。山上の説教の中で、どのようにキリスト信者として活きるかと教えました。清い行動も清い思いをも要求します。「悪い事をしてはいけない」だけではなくて、「悪い事をする事をも考えてはいきない」と。「人を殺すな」だけではなくて、「怒りも、人を殺したいと言う思いもいけない」と。

 山上の説教で、イエス様は、第5、第6と第8の戒めについて話します。それで、それを説明する小教理問答書を読んで終わりたいと思います。すべての戒めの説明がこの言葉で始めます「私達は、神を恐れ、愛さなければなりません。」これはイエス様の言葉を理解する為のカギです。神様を恐れる事とは、地獄の火を恐れる事です。その恐れの為だけで、私達は人を殺さないで、人に「馬鹿」と言わないでしょう。姦淫しないように、私達の性欲を支配するかも知りません。しかし神の愛はイエス様が思うように、十戒を守る事に力を与えます。

 

第五のいましめ

あなたは、殺してはならない(出エジプト20.13)

問 これは、どんな意味ですか?

答 わたしたちは、神を畏れ、愛さなければなりません。それで、わたしたちは、隣人のからだを傷つけたり、苦しめたりしないで、むしろあらゆる困難の場合に隣人を助け、励ますのです。

 

第六の戒め

あなたは、姦淫してはならない(出エジプト20.14)

問 これは、どんな意味ですか?

答 わたしたちは、神を畏れ、愛さなければなりません。それで、わたしたちは、言葉においても、行いにおいてもきよく正しく生き、また夫婦は、互いに愛し、敬い合うのです。

 

第八の戒め

あなたは、隣人に対して、偽証してはならない(出エジプト20.16)

問 これは、どんな意味ですか?

答 わたしたちは、神を畏れ、愛さなければなりません。それで、わたしたちは、隣人をだましたり、裏切ったり、悪口を言ったり、あるいは悪い評判を立てたりしないで、むしろ、隣人を弁護し、隣人についてよいことを語り、すべてを善意に考えてゆくのです。

 

どうか、私達の主イエス・キリストの恵みが、あなたの心を愛と平和で満たすように。アーメン。