1.17 フィリポ　＆　ナタナエル

イエス様には１２人の弟子達がいました。そのリストはルカ６:１４＊１６にあります。今日、二人の弟子を見ましょう：フィリポ　と　ナタナエルです。（ところで、ルカ、マルコとマタイによる福音書には、ナタナエルは“バルトロマイ”と呼ばれています。）

フィリポ（ギリシャ語、フィリッポス、馬が好きな人）の故郷はペトロとアンデレと同じで、ガリラヤのベトサイダです。それで、その三人は良い友達だったでしょう。アンデレと同じように、フィリポもバプテスマのヨハネの弟子で、イエス様が洗礼を受けた時にイエス様と出会ったでしょう。それで友達のナタナエルに言いました、「わたしたちは、モーセが律法に記し、預言者たちも書いている方に出会った。それはナザレの人で、ヨセフの子イエスだ。《友達をイエス様に紹介しました。

＊ 今度フィリポの吊前が出て来るのは、ヨハネ６:５＊７です。５千人を食べさせる時です。

＠＠ 6:5 イエスは目を上げ、大勢の群衆が御自分の方へ来るのを見て、フィリポに、「この人たちに食べさせるには、どこでパンを買えばよいだろうか《と言われたが、6:6 こう言ったのはフィリポを試みるためであって、御自分では何をしようとしているか知っておられたのである。6:7 フィリポは、「めいめいが少しずつ食べるためにも、二百デナリオン分のパンでは足りないでしょう《と答えた。

＊ フィリポは異邦人をイエス様に連れて来ました、ヨハネ１２：２０＊２３．

＠＠ ヨハネ12:20 さて、祭りのとき礼拝するためにエルサレムに上って来た人々の中に、何人かのギリシア人がいた。12:21 彼らは、ガリラヤのベトサイダ出身のフィリポのもとへ来て、「お願いです。イエスにお目にかかりたいのです《と頼んだ。12:22 フィリポは行ってアンデレに話し、アンデレとフィリポは行って、イエスに話した。12:23 イエスはこうお答えになった。「人の子が栄光を受ける時が来た。

＊ 次にフィリポの吊前が出て来るのは最後の晩餐の時です、ヨハネ14:6-１１．

＠＠ ヨハネ14:6 イエスは言われた。「わたしは道であり、真理であり、命である。わたしを通らなければ、だれも父のもとに行くことができない。14:7 あなたがたがわたしを知っているなら、わたしの父をも知ることになる。今から、あなたがたは父を知る。いや、既に父を見ている。《14:8 フィリポが「主よ、わたしたちに御父をお示しください。そうすれば満足できます《と言うと、14:9 イエスは言われた。「フィリポ、こんなに長い間一緒にいるのに、わたしが分かっていないのか。わたしを見た者は、父を見たのだ。なぜ、『わたしたちに御父をお示しください』と言うのか。14:10 わたしが父の内におり、父がわたしの内におられることを、信じないのか。わたしがあなたがたに言う言葉は、自分から話しているのではない。わたしの内におられる父が、その業を行っておられるのである。14:11 わたしが父の内におり、父がわたしの内におられると、わたしが言うのを信じなさい。もしそれを信じないなら、業そのものによって信じなさい。

＊ 聖書に書かれていませんが、フィリポは小アジアで宣教の働きをして、そこで殉教者になりました。

ナタナエル（ヘブライ語、ネタネル、神が下さった）の故郷はカナです。そしてイエス様と他の弟子達と共にカナでの婚礼に参加しました。ルカ、マルコとマタイによる福音書には、ナタナエルは“バルトロマイ”と呼ばれています。聖書に書かれていませんが、宣教の働きはインドにも小アジアのアルメニアでもして、そこで殉教者として殺されました。

友達のフィリポは彼をイエス様に紹介しました。この面白い出会いはヨハネ１章に書かれています。

＠＠ 1:45 フィリポはナタナエルに出会って言った。「わたしたちは、モーセが律法に記し、預言者たちも書いている方に出会った。それはナザレの人で、ヨセフの子イエスだ。《1:46 するとナタナエルが、「ナザレから何か良いものが出るだろうか《と言ったので、フィリポは、「来て、見なさい《と言った。

ナザレもナタナエルの故郷のカナも、田舎の小さい町でした。その町の距離はやく１５キロです。その上、メシアはベツレヘムからでるはずでした。ナタナエルは正直な人で、多分とってもまじめな人で敬虔な人でしょう。彼はイエス様を知りませんでしたがイエス様は彼を知りました。言われました、「見なさい。まことのイスラエル人だ。この人には偽りがない。《1:48 ナタナエルが、「どうしてわたしを知っておられるのですか《と言うと、イエスは答えて、「わたしは、あなたがフィリポから話しかけられる前に、いちじくの木の下にいるのを見た《と言われました。

その無花果の木の下でナタナエルが何をしていたか、私達には分かりません。誰も自分を見ていないと思ったでしょう。それでしても、した事は正しくて正直だったでしょう。このような人をイエス様は欲しかったでしょう。

イエス様がナタナエルの秘密を知る事で、ナタナエルはすごく関心を持ちました。確信を持って、ナタナエルは答ましえた、1:49「ラビ、あなたは神の子です。あなたはイスラエルの王です。《 しかし、イエス様にとっては、そのいちじくの木の下の事を知る事は小さい事でした。それで答えて言われました、1:50「いちじくの木の下にあなたがいるのを見たと言ったので、信じるのか。もっと偉大なことをあなたは見ることになる。《1:51 更に言われた。「はっきり言っておく。天が開け、神の天使たちが人の子の上に昇り降りするのを、あなたがたは見ることになる。《

イエス様はナタナエルを見る事が出来ました。彼の物質的ないる場所も、彼の霊的な心もです。また、イエス様が本当に神の子であるヴィションも見せます。

福音書の記者ヨハネは、上手に話を書きます。ヨハネによる福音書には、イエス様がどなたであるか教える多くの長い話があります。例えば、イエス様が目の見えない人を癒しますが、実は、私達の霊的な目を開きます。罪深い女の人を赦しますが、私達をも同じように赦します。イエス様を知らないと言ったペテロを赦しましたが、私達をも赦して、自分の信仰を告白する勇気を与えます。私達はフィリポのように、人をイエス様に紹介して、「来て、見なさい《　と言います。「私達の教会に来て見ませんか。私達の友達と会って、私達の素晴らしい歌を歌って、説教を聞いて、救いの良い知らせを聞いて見て下さい。《私達はナタナエルのようです。時々イエス様の事をうたがいます。「ナザレから何か良いものが出るだろうか。《「その小さい国から、その小さい教会から？《分かってくるのは、イエス様は私達が分かっている事です。私達は偽りがないイスラエル人ではありません。私達は正直でない罪深い事をしました。自分は無花果の木の下で誰にも見られないと思ったのです。それで、神様が自分を知ると分かる時、ショックです。神様は私達の罪を知るのです。そのショックのために、私達は自分の罪を告白して悔い改めます。イエス様は私達を見つけましたので、私達はイエス様を見つけます。与えられたヴィションは、十字架上で死ぬイエス様です。３日目に甦ったイエス様です。その時の空っぽのお墓に降りて来た天使は告げます、「彼はここにいません、復活しました《と。そして、私達はナタナエルと同じように自分の信仰を告白します。「ラビ、あなたは神の子です。あなたはイスラエルの王です。《

アーメン。